抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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インフラ管理の新たな仕組みとして,地域住民,専門家,管理者などの様々な主体がそれぞれの役割をもって有機的に連携する地域協働型インフラ管理がある。本稿では,地域協働型インフラ管理実装に向けて,仕組みを体系的に整理するために,活動を実践する住民および専門家に着目し,組織論の視点から考察を行う。組織理論では,組織が参加者に提供する誘因が,参加者の貢献を上回るのであれば組織は継続,成長する。すなわち,地域協働型インフラ管理の成立を考えるにあたり,多様な主体の参加は,各々が前提条件や動機をもとに判断するが,協働することの魅力,協働した結果から得られる成果を鑑み,活動が継続,発展すると解釈できる。本稿では,中津川市神坂地区で実施した地域住民と専門家の協働点検の取り組みについて紹介する。そして,協働点検参加者の観察結果から,地域協働型インフラ管理が成立する要件として,参加者の誘因について考察をする。(著者抄録)