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J-GLOBAL ID:201702238267930371   整理番号:17A0525094

中国南東部,Jiande銅鉱床の鉱床に関連する花崗閃緑斑岩の岩石成因論:構造環境と鉱化作用についての推論

Petrogenesis of Ore-Related Granodiorite Porphyry in the Jiande Copper Deposit, SE China: Implications for the Tectonic Setting and Mineralization
著者 (17件):
資料名:
巻: 67  号:ページ: 117-138  発行年: 2017年 
JST資料番号: W1919A  ISSN: 1344-1698  CODEN: REGEFQ  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オーストラリア (AUS)  言語: 英語 (EN)
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アダカイト質岩とそれに関連するCu-Au鉱化作用が,中国南部,江南造山帯東部に沿って広範に分布する。従来の研究は江西省北東のDexing地域のそれらにもっぱら集中しており,浙江省北西のそれらの成因と環境についての情報は欠如している。Jiande銅鉱床は中国南部の揚子江ブロックとカタイシアブロックの間の縫合帯中に位置している。本稿はJiande花崗閃緑斑岩についてのLa-ICP-MSによる系統的なジルコンU-Pb年代測定と元素及びSr-Nd-Hf同位体のデータについて報告する。ジルコン年代測定から,Jiande花崗閃緑斑岩は中期ジュラ紀(約161Ma)の形成であることが分かった。Jiande花崗閃緑斑岩は地球化学的にアダカイトに属し,高いSr/YとLaN/YbN比及び低いYとYb含量を示す。負のEu異常の欠如,非常に低いYとYb含量,比較的低いMgO含量,比較的高い207Pb/204Pb比は,Jiande花崗閃緑斑岩が肥厚化した下部大陸地殻の部分溶融に由来することを示している。更に,Jiande花崗閃緑斑岩は島弧マグマの地球化学的特徴(例えばNb・Ta・Tiの枯渇)を有し,地球のバルク組成に似たεNd(t)値(-2.89から-1.92),εHf(t)値(-0.6から+2.8),87Sr/86Sr初生値(0.7078から0.7105)を示す。しかしながら,中期ジュラ紀には非島弧的環境であったことが,中国南部内部における島弧岩石の欠如とリフト作用に関係する火成岩群の存在から示される。これらの島弧マグマの地球化学的特徴は,広域的な新原生代の江南造山作用と相まって,江南造山帯沿いの古代海洋地殻沈み込みで形成された新期原生代の初生大陸地殻からの継承であることを示唆する。中期ジュラ紀のJiande花崗閃緑斑岩の発達をもたらした地球力学的環境は,古太平洋プレートの沈み込みの初期段階時に硬い南中国プレートの縁辺部での遠方界応力の造構的反映として生じた北東トレンドの江山-紹興深部断層に沿って局所化した大陸内展張環境であろう。Cu鉱化作用という観点では,金属Cuは,江南造山地域東部に沿った新原生代の沈み込み時に,沈み込んだ海洋スラブから解放され初生地殻中に保存された。Jiande地域におけるCuに富む新原生代初生地殻の中期ジュラ紀における部分溶融は,アダカイト質岩の形成とCu鉱床をもたらした。Copyright 2017 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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金属鉱床  ,  岩石圏の地球化学一般 

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