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J-GLOBAL ID:201702240247281277   整理番号:17A0186241

水を用いた安全・安価・高性能な新型リチウムイオン電池

著者 (2件):
資料名:
巻: 71  号:ページ: 106-107  発行年: 2017年02月01日 
JST資料番号: F0387A  ISSN: 0385-7298  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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繰り返し充電可能な二次電池は,電気自動車の性能を決める中核技術の一つである。現在最も優れた二次電池概念とされているのがリチウムイオン電池である。しかし,近年,発火・爆発事故やそれに伴う大規模リコールが相次ぎ,さらなる高エネルギー密度化よりもむしろ安全性の確保が最優先課題となっている。リチウムイオン電池は,採用する電極にもよるが2.4~3.7Vの電圧を発生し,他の二次電池と比べても圧倒的に高電圧である。使用される電解液は,特殊な有機溶媒が用いられている。この有機溶媒は,極めて燃えやすいという欠点がある。水は有機溶媒と違って燃えず,安全面で最も理想的な電解液溶媒といえる。しかし約1.2Vで水素と酸素に電気分解してしまうため,電圧耐性が低いのが致命的な欠点であった。筆者らの研究グループは,水を使っているにもかかわらず,3V以上の電圧をかけても分解しない新たなリチウムイオン伝導性液体「ハイドレートメルト」を発見した。発見したハイドレートメルトは,すべての水分子がリチウムイオンに結び付いた(配位した)状態で液体となる特殊な構造を有している。新型リチウムイオン電池は,エネルギー密度を犠牲にすることなく,格段に安全性が高くかつ圧倒的に低価格なバッテリシステムの実現が期待され,電気自動車用途にも広く展開できる可能性を秘めている。
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分類 (1件):
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二次電池 
引用文献 (1件):
  • Yuki Yamada, Atsuo Yamada : Nature Energy, 1, 16129 (2016)
タイトルに関連する用語 (3件):
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