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J-GLOBAL ID:201702241203861883   整理番号:17A0483900

土着天敵を有効活用した害虫防御システムの開発 第1編 害虫の飛来侵入・分布拡大予測技術の開発 第1章 ヒメトビウンカの飛来予測技術の確立と薬剤抵抗性発達のリスク評価

著者 (3件):
資料名:
号: 567  ページ: 19-25  発行年: 2017年03月31日 
JST資料番号: S0070A  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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(ア)ヒメトビウンカの飛来予測技術の確立:飛来源である中国江蘇省で2013年と2014年にヒメトビウンカの飛び立ち時間を調査した結果,ヒメトビウンカは主に夕方(17-19時)に飛び立つこと,また日中(9-17時)にも飛び立つことが分かった。次に飛び立ち時間帯を夕方と日中に変更した飛来予測モデルを開発した。それを日本植物防疫協会のJPP-NETのヒメトビウンカ飛来予測システムに導入した。2014年の飛来シーズンの5,6月から実運用が始まり,海外からの飛来リスクがある西日本の病害虫防除所などが飛来通知メールサービスなどのシステムを利用している。海外からの飛来事例が多い韓国西岸のネットトラップによる捕獲数データを用いて,飛来予測モデルの予測精度を精密に評価した。その結果,予測時間が48時間の時に予測の的中率が88%と最大となった。この予測時間を用いた飛来予測システムの利用マニュアルを作成した。(イ)薬剤抵抗性発達のリスク評価:2012年~2014年までのイミダクロプリドとフィプロニルの薬剤感受性モニタリングの結果から,2008年6月に起こった中国江蘇省からの海外飛来以降,イミダクロプリドとフィプロニルのどちらにも抵抗性を持つ個体群が九州西岸地域に定着していることが明らかになった。イミダクロプリド抵抗性系統と感受性系統,フィプロニル抵抗性系統と感受性系統をそれぞれ交雑し,遺伝様式を検証した結果,イミダクロプリドは不完全劣性の単一(主動)遺伝子支配,フィプロニルは量的遺伝子支配の傾向が見られた。また,交雑個体群をイミダクロプリドとフィプロニルでそれぞれ選択した結果,フィプロニルの選択系統にのみ,選択した薬剤(フィプロニル)への選択応答(抵抗性発達)が見られた。選択していない薬剤に対する抵抗性発達(交差抵抗性)は確認されなかった。これらの結果から,海外飛来による薬剤抵抗性発達のリスクを回避する薬剤抵抗性マニュアルを策定した。(著者抄録)
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分類 (2件):
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生物的防除  ,  作物栽培一般 
引用文献 (4件):
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