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J-GLOBAL ID：201702241287012311   整理番号：17A0696160

幹細胞の軟骨細胞分化を目指したナノファイバーに基づくマトリックス

Nanofiber Based Matrices for Chondrogenic Differentiation of Stem Cells

著者 (3件)： SHARIATI Seyed Ramin Pajoum (Univ. South Carolina, SC, USA) ,  MOEINZADEH Seyedsina (Univ. South Carolina, SC, USA) ,  JABBARI Esmaiel (Univ. South Carolina, SC, USA)
資料名： Journal of Nanoscience and Nanotechnology  (Journal of Nanoscience and Nanotechnology)
巻： 16  号： 9  ページ： 8966-8977  発行年： 2016年09月 
JST資料番号： W1351A  ISSN： 1533-4880  CODEN： JNNOAR  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 軟骨再生の臨床学的需要は多様で,変形性関節症,関節軟骨溶解および外傷後の変形性関節症などの治療がある。アメリカ合衆国では,1200万人を越える高齢者が変形性関節症に罹患している。軟骨損傷は,若年患者ではしばしば障害につながる。軟骨損傷を治療するために,自己移植や軟骨細胞移植が利用されている。軟骨損傷を治療するための軟骨移植片の移植には,更なる外科的介入という欠点がある。自己軟骨細胞移植(AC1)には,軟骨細胞外マトリックス(ECM)の生理学的および生化学的特性を模倣するマトリックスを必要とする。損傷を受けた関節軟骨を再生するための別の医療技法は,軟骨増殖因子を持つ細胞を含む組織工学的マトリックスの使用である。本稿では,幹細胞の軟骨細胞分化のためのナノファイバーに基づくマトリックスの作製とその特性を研究した結果について報告する。軟骨組織工学における幹細胞の送達のためのマトリックスまたは足場としてのナノファイバーを作製するために,ファイバー電界紡糸,ポリマー相分離および自己組織化法を用いた。ナノファイバーは,細胞とマトリックスの相互作用,または増殖因子の局部的および持続的放出のための大きな表面積を有するとともに,異方性を持つ生理学的特性を有するマトリックスを形成することも,細胞の形状および配向を制御することもできる。整列したナノファイバーは幹細胞の軟骨分化を特定の表現型に誘導し,軟骨再生における合成ECMの組成を導くことができる。軟骨性マトリックスの生成を促進するために,軟骨形成因子をナノファイバーに組み込むことができる。ナノファイバーは軟骨形成において中心的な役割を果たすが,ナノファイバーマトリックスにおける細胞浸潤および機械的剛性は依然として今後の課題である。

シソーラス用語： *幹細胞 ,  *軟骨細胞 ,  *細胞分化 ,  *ナノファイバ ,  *再生 ,  変形性関節症 ,  *細胞移植 ,  外傷 ,  軟骨疾患 ,  成長因子 ,  エレクトロスピニング ,  相分離 ,  自己組織化 ,  *細胞外マトリックス ,  アラインメント
準シソーラス用語： 軟骨再生 ,  軟骨損傷 ,  増殖因子 ,  電界紡糸 ,  整列

分類 (2件)： 細胞分裂・増殖  (EF02020D) ,  運動器系の基礎医学  (GG01020B)

タイトルに関連する用語 (4件)： 幹細胞 ,  軟骨細胞分化 ,  ナノファイバー ,  マトリックス