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J-GLOBAL ID：201702241678051119   整理番号：17A0704488

フィチン酸から誘導された生体活性ガラスを用いた歯髄複合体様組織の再生【Powered by NICT】

Regeneration of dental-pulp complex-like tissue using phytic acid derived bioactive glasses

著者 (7件)： Cui Cai-Yun (Department of Cariology and Endodontology, Peking University School and Hospital of Stomatology, 22 Zhongguancun Avenue South, Haidian District, Beijing 100081, P. R. China. [e-mail]) ,  Wang Sai-Nan ,  Ren Hui-Hui ,  Li Ai-Ling ,  Qiu Dong ,  Gan Ye-Hua ,  Dong Yan-Mei
資料名： RSC Advances (Web)  (RSC Advances (Web))
巻： 7  号： 36  ページ： 22063-22070  発行年： 2017年 
JST資料番号： U7055A  ISSN： 2046-2069  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 高リン酸塩含有量のフィチン酸から誘導した生物活性カルシウムりんけい酸塩(PSC)ガラスを,りん前駆体として無毒フィチン酸を用いて合成した。本研究では,歯髄細胞(DPCs)の歯原性分化および象牙質-歯髄複合体様組織再生に及ぼすPSCの効果を検証することを目的とした。窒素吸着,電界放出型走査電子顕微鏡,Fourier変換赤外分光法,pH測定,および誘導結合プラズマ発光分光分析はPSCを特性化した。古典45S5生体活性ガラス(45S5)を陽性対照として用いた。第三大臼歯からhDPCはPSCまたは45S5抽出で処理した後のヒトDPC(hDPC)の細胞増殖(1 3 5 7および9日間),歯原性関連遺伝子発現レベル(3及び7日)と無機化能(21日)はメチルチアゾールテトラゾールイウムアッセイ,リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応とアリザリンレッド染色で評価した。PSCまたは45S5で覆われたパルプ組織とラット臼歯歯冠はin vivoでのそれらの生物学的効果を証明するために2および6週間ヌードマウスの皮下に移植した。結果はPSCの比表面積は45S5のそれよりも大きいことを明らかにした。PSCはまた45S5より早くヒドロキシ炭酸塩アパタイト沈殿を誘導した。PSCの量と溶解時間が増加した時,pHはわずかに増加した。比較のために,pHは45S5により著しく増加した。PSC(0.1mg mL~( 1))放出されたSiとPイオンの量は45S5により放出された生菌より大きかった。細胞増殖,象牙質シアロホスホ蛋白質のmRNA発現レベル,象牙質マトリックス蛋白質1とオステオカルシンおよびhDPCの無機化した45S5よりもPSCによっても強く促進された。in vivoでは,材料と歯髄組織の間の界面上に生成した象牙芽細胞様細胞により誘導された典型的な象牙質様組織の量は45S5よりもPSCの方が高かった。コラーゲン様組織は,生物活性ガラスなし群で観察された。これらの知見から,PSCはDPCs及び象牙質-歯髄複合体様組織再生の歯性分化を増強することを示唆した。PSCは象牙質-歯髄複合体の生活歯髄保存と再生のための潜在的な候補である可能性がある。Copyright 2017 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST【Powered by NICT】

シソーラス用語： 細胞増殖 ,  *複合体 ,  *ガラス ,  キャラクタリゼーション ,  象牙質 ,  生物活性 ,  遺伝子発現 ,  前駆体 ,  燐灰石 ,  カルシウム ,  無機化 ,  *歯髄 ,  ヒト ,  コラーゲン
準シソーラス用語： オステオカルシン , 【Automatic Indexing@JST】

分類 (3件)： 高分子固体の物理的性質  (CG02024U) ,  塩  (CD01050V) ,  炭素とその化合物  (YB02060D)

タイトルに関連する用語 (5件)： フィチン酸 ,  誘導 ,  生体活性ガラス ,  歯髄 ,  組織