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J-GLOBAL ID:201702241789933019   整理番号:17A0505254

水田転換畑における黒大豆の土壌施肥管理技術に関する研究(第1報)黒大豆栽培圃場の土壌化学性の実態と収量低下要因の解析

著者 (2件):
資料名:
号:ページ: 7-17  発行年: 2016年12月25日 
JST資料番号: S0729C  ISSN: 2185-8039  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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岡山県の代表的な転作作物である黒大豆は,これまで長年にわたり田畑輪換が繰り返されてきた圃場で栽培が継続されており,近年,生産現地では収量低下傾向が窺われている。そこで,栽培年数が長く,代表的な産地である勝英地域を対象に黒大豆栽培圃場の土壌化学性の実態を明らかにするとともに,黒大豆収量の変化,作付回数や堆肥・施肥管理方法の聞き取り調査を行い,これらの関連性について解析を行った。1.黒大豆栽培圃場では,土壌の窒素肥沃度の指標となる可給態窒素,腐植は,約4割の圃場で適正値よりも低い値を示した。アンケート調査結果から,約半数の圃場で,近年,黒大豆の収量が低下しており,黒大豆の作付回数が多いほどその傾向が顕著であった。可給態窒素及び腐植は,黒大豆の作付回数と負の相関関係にあり,作付回数が多い圃場はこれらが低い値を示し,収量低下要因として窒素肥沃度との関連が強く示唆された。2.土壌肥沃度を維持するための適正な黒大豆の作付頻度は,可給態窒素と腐植を指標とした場合,4割以下(5年間のうち黒大豆が2年以下,水稲が3年以上)が望ましいと判断された。3.窒素肥沃度の違いは圃場の立地条件にも影響を受けており,堆肥散布システムが整備されている堆肥センターが近隣にある地域では高く,褐色低地土や黄色土が分布している地域で低い傾向であった。4.リン酸は,大半の圃場が適正範囲内であり,黒大豆栽培圃場では堆肥等によりリン酸成分が積極的に投入されているものと推察された。5.加里は,不足している圃場が約2割と少なく,主に堆肥由来成分の施用効果が窺われた。一方で,過剰な圃場が約3割,苦土/加里が適正値よりも低い圃場が約4割を占めており,堆肥を施用した黒大豆圃場では,加里の減肥や苦土の増施について検討が必要と示唆された。6.pH及び石灰は,適正値よりも低い圃場は約1~2割であり,多くの圃場で実施されている石灰質肥料の施用効果が現れていると考えられた。苦土は,約7割の圃場で施肥されていたが,適正範囲内にある圃場は約2割で,約8割の圃場で不足しているため,苦土肥料の積極的な施用の必要性が示唆された。7.ホウ素,マンガンは,これらを含む肥料を施肥した圃場は1割と少なく,不足している圃場が全体の約6割であった。pHが高い圃場ではマンガンが不足する傾向がみられたため,これらを含む肥料の施用とあわせて,土壌pHの適正化の必要性が示唆された。(著者抄録)
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分類 (3件):
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豆類  ,  土壌の肥沃性  ,  施肥法・肥効 

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