文献

J-GLOBAL ID：201702242548231348   整理番号：17A0245011

プロトタイプのイオン液体-固体界面の3次元構造:分子-基板相互作用によって誘導されるイオン結晶様挙動

3-Dimensional Structure of a Prototypical Ionic Liquid-Solid Interface: Ionic Crystal-Like Behavior Induced by Molecule-Substrate Interactions

著者 (4件)： EBELING Daniel (Justus Liebig Univ. Giessen, Giessen, DEU) ,  BRADLER Stephan (Univ. Marburg, Marburg, DEU) ,  ROLING Bernhard (Univ. Marburg, Marburg, DEU) ,  SCHIRMEISEN Andre (Justus Liebig Univ. Giessen, Giessen, DEU)
資料名： Journal of Physical Chemistry C  (Journal of Physical Chemistry C)
巻： 120  号： 22  ページ： 11947-11955  発行年： 2016年06月09日 
JST資料番号： W1877A  ISSN： 1932-7447  CODEN： JPCCCK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 動的3次元原子間力顕微鏡法が液-固界面の構造の分析に適用されているが,特に,イオン液体-固体界面での正常方向と逆方向の完全な3D分子構造が1つの実験で得られた例はまだ報告されていない。本研究で筆者らは,イオン液体プロピルアンモニウムナイトレート(PAN)と高配向性熱分解グラファイト(HOPG)の間の界面の3次元構造の分析を高分解能分子イメージングの測定実験と動的操作モードでのスペクトル測定実験の組合わせを動的原子間力顕微鏡(AFM)によって行った。高分解能分子イメージングの測定は,(0.58±0.03)nmの周期性を有するStern層中の吸着分子のヘキサゴナル最密充てんを明らかにした。この測定値は,HOPG格子の準(4×4)RO°超構造と非常によく一致した。動的モードのスペクトル測定実験は,HOPGの表面に対して垂直なイオン液体分子の層状構造の存在を明らかにした。実験的に観察された横方向と縦方向の組み合わせは,PAN-HOPGの3次元構造の推測を可能にし,その次元が,HOPG格子によって影響されるせん亜鉛鉱型イオン結晶様の特性を示す。

シソーラス用語： 分子間相互作用 ,  *イオン液体 ,  *固液界面 ,  *表面構造 ,  高配向性熱分解グラファイト ,  吸着 ,  結晶構造

分類 (3件)： 固体の表面構造一般  (BK15010E) ,  物理的手法を用いた吸着の研究  (CB12043P) ,  分子間相互作用  (BH07020P)

物質索引 (1件)： プロピルアンモニウム・ニトラート

タイトルに関連する用語 (9件)： プロトタイプ ,  イオン液体 ,  固体界面 ,  3次元構造 ,  分子 ,  相互作用 ,  誘導 ,  イオン結晶 ,  挙動