抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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木材加工面の欠点である毛羽立ちの定量評価法は存在しないが,筆者らはこれまでに,木材研削面上の毛羽を粘着テープ引きはがしにより剥離・変形させることで生じるアコースティック・エミッション(AE)を用いて毛羽立ちを定量評価しうることを示した。本研究では,ヒノキ切削面の毛羽を同様の手法で評価可能か検討した。縦切削した複数のヒノキ柾目面および板目面に貼りつけたテープを引きはがす際に生じるAEを計測し,引きはがし前後の加工面の顕微鏡画像を処理して抽出した毛羽の個数や面積とAE事象数との関連を調べた。毛羽の合計面積が加工面面積に占める割合(毛羽の面積率)および剥離した毛羽の数とAE事象数との間には正の相関がみられた。また,板目面の方が柾目面よりも毛羽の面積率が高く,AE事象数が多かった。検出されたAEは毛羽の挙動に関連すること,および本研究で用いた手法は切削面の毛羽立ちの定量評価にも適用しうることが示唆された。(著者抄録)