抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年の組込みリアルタイムシステムでは,より高い性能が求められるとともに,その消費エネルギーを削減することが重要な課題となっている。本研究では,複数のコア状態をもつ単一コアを対象とした,消費エネルギー最小化のためのタスクスケジューリング手法を提案する。提案手法は,Slack Gathering laEDF(SGlaEDF)とCore State Aware Scheduling(CSAS)からなる。SGlaEDFは,周期タスクの性質を利用してタスクの実行完了時に次のデッドラインおよび残り最悪実行時間を更新することで,デッドライン制約を保証した上で,スラック時間をより正確に導出できるアルゴリズムである。CSASは,コア状態を考慮した上で,総消費エネルギーを削減するスケジューリング手法である。提案手法では,SGlaEDFにより導出される正確なスラック時間およびデッドライン制約を保証する動作周波数を用いてCSASを実行することで,リアルタイムシステムのデッドライン制約を保証しつつ総消費エネルギーの最小化を目指す。評価の結果,提案手法は既存手法と比較して最大で29%,平均で12%の消費エネルギー削減効果があることが示された。(著者抄録)