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J-GLOBAL ID：201702244972479134   整理番号：17A0037717

中山間地域における米価下落を背景とした小規模稲作経営の限界と飼料用米生産

著者 (1件)： 小川真如 (早稲田大 大学院)
資料名： 農業研究  (日本農業研究所講演会記録)
号： 29  ページ： 393-423  発行年： 2016年12月 
JST資料番号： L0205A  ISSN： 0914-9813  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 飼料用米生産が復田後の水田利用や,主食用米が比較的低単収な圃場の荒廃阻止につながっていた。小規模稲作経営の撤退が進むなか,担い手として期待される集落営農法人においては,農地荒廃の阻止や集落機能の維持のための収入確保を課題としている。このため,近年の米価下落傾向下における飼料用米の生産拡大には,経営の限界として生産されている飼料用米が一定程度含まれているのである。主食用米生産において耕境外に放出されるはずの水田のなかには,飼料用米を生産できる制度的環境を条件として耕境内に留まっている水田もあるといえる。

シソーラス用語： *中山間地域 ,  *価格 ,  *経済状態 ,  *収縮 ,  農業経営 ,  飼料用米 ,  生産 ,  用地 ,  農業政策
準シソーラス用語： *米価 ,  *物価下落 ,  営農 ,  米生産 ,  荒廃地 ,  畜産経営

分類 (2件)： 稲作  (FC03020C) ,  農業経済,農業経営  (FB01020L)

引用文献 (27件)：

• 荒幡克己(2014)『減反40年と日本の水田農業』,農林統計出版
• 荏開津典生(1984)「転作政策と飼料米政策」,土屋圭造編『農産物の過剰と需給調整』,農林統計協会,pp.59-81
• 藤野信之(2015)「米の需給構造・生産調整見直しと再生産維持の課題-米価下落と収支への影響を踏まえて-」,『農林金融』,68(1),pp.32-45
• 原田英美(2013)「飼料用米事業のコンセプトと戦略-「市場価値」型と「社会価値」型-」,『農業経営研究』,51(3),pp.1-11
• 堀井聡(1982)「米の飼料化の問題点」,つくば・農林技術を考える会『『エサ米』の技術的展望』,農林統計協会,pp.82-96

タイトルに関連する用語 (8件)： 中山間地域 ,  米価 ,  背景 ,  小規模 ,  稲作 ,  経営 ,  限界 ,  飼料用米