文献

J-GLOBAL ID：201702245429945899   整理番号：17A1694869

ミクロ・ナノレベルでの腐食現象解析-1 炭素鋼の水溶液腐食研究の現状と課題

著者 (3件)： 武藤泉 (東北大 大学院工学研究科) ,  片山英樹 (物質・材料研究機構) ,  伏見公志 (北大 大学院工学研究院)
資料名： ふぇらむ  (日本鉄鋼協会会報)
巻： 22  号： 11  ページ： 592-602  発行年： 2017年11月01日 
JST資料番号： L2666A  ISSN： 1341-688X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 現在,「革新的構造材料」プロジェクトが進行している。高強度鋼の最大の特徴は,ミクロ・ナノレベルで複雑な組織制御が行われている点である。高強度鋼の腐食現象をより微視的な視点で解析し,微細組織とマクロ的な腐食損傷との因果関係を定量的に把握することが重要になる。本稿では,炭素鋼の水溶液腐食研究の現状と課題について述べた。1)炭素鋼の腐食機構と研究課題:材料因子の影響,環境因子の影響(気温,相対湿度,飛来塩分量・付着塩分量,降雨,材料温度,表面に形成される水膜厚さ),大気腐食挙動への課題,2)従来の腐食解析・計測技術と課題:電気化学法(腐食電位-時間曲線測定,定電位分極(電流-時間曲線測定),動電位分極(電流-電位曲線,分極曲線測定),電気化学インピーダンス分光法),溶液の流れを利用した電気化学法,物理計測法・物理化学分析法を組合せた電気化学法(質量分析,機械的作用の付与,光学法,走査型プローブ法),課題。

シソーラス用語： *炭素鋼 ,  高強度鋼 ,  *腐食 ,  水溶液 ,  *微細構造 ,  *腐食機構 ,  環境 ,  気温 ,  相対湿度 ,  塩分 ,  降雨 ,  液膜 ,  電気化学的腐食試験 ,  腐食電位 ,  電気化学的分極 ,  スペクトロスコピー ,  質量分析 ,  走査型プローブ顕微鏡
準シソーラス用語： 微細組織 ,  環境因子 ,  飛来塩分 ,  水膜 ,  電気化学的腐食 ,  動電位分極 ,  電気化学インピーダンス分光法 ,  物理化学的分析 ,  電気化学顕微鏡

分類 (2件)： 腐食基礎理論,腐食試験  (WB03020Q) ,  変態組織,加工組織  (WB01030N)

引用文献 (70件)：

• 岸輝雄 : ふぇらむ, 20 (2015), 227.
• 辻伸泰 : 鉄と鋼, 94 (2008), 582.
• 飴山惠,太田美絵 : 粉体および粉末冶金, 64 (2017), 3.
• 長滝康伸,佐藤馨,細谷佳弘 : 鉄と鋼, 94 (2008), 553.
• JIS Z 2381 : 2017, 大気暴露試験方法通則.

タイトルに関連する用語 (7件)： 腐食 ,  現象 ,  解析 ,  炭素鋼 ,  水溶液 ,  研究 ,  現状