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J-GLOBAL ID：201702247089125051   整理番号：17A0025064

セラミックスナノ多孔体 メソポーラスシリカ担持白金触媒による低温エチレン酸化

著者 (2件)： 中島清隆 (Hokkaido Univ.) ,  福岡淳 (Hokkaido Univ.)
資料名： セラミックス  (Bulletin of the Ceramic Society of Japan)
巻： 52  号： 1  ページ： 6-10  発行年： 2017年01月01日 
JST資料番号： S0291A  ISSN： 0009-031X  CODEN： SERAA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 植物ホルモンとして知られていたエチレンは貯蔵中の野菜や果物から発生し,ごく低濃度でもそれらの成熟を促進する。これを抑制するため,これまでに保存容器内の微量のエチレンを完全分解・除去する方法が開発されてきた。本稿では,メソポーラスシリカを担体とした金属触媒の合成と構造解析,低濃度エチレンの酸化分解反応に対する触媒活性を解説した。まず,メソポーラス担持金属触媒(担体の基本物性:大表面積や制御されたナノ空間構造を持つ)によるエチレン分解(Pt/MCM-41触媒)を説明した。次に,白金触媒のエチレン分解特性に焦点を絞り,様々な担体(TiO₂など5種)を用いて担持白金触媒を評価した結果について解説した。更にフーリエ変換赤外拡散反射(DRIFT)分光分析による,触媒表面でのエチレン酸化反応の観察(分解メカニズム解析)とPt/MCM-41の低温エチレン酸化への触媒活性安定性を紹介した。最後に,白金触媒の実用化について言及した。

シソーラス用語： *二酸化ケイ素 ,  *ナノ粒子 ,  *担持触媒 ,  植物ホルモン ,  酸化 ,  分解反応 ,  構造解析 ,  *触媒活性 ,  比表面積 ,  立体構造 ,  DRIFT法 ,  その場観察 ,  *MCM-41 ,  白金触媒 ,  低温利用 ,  X線回折 ,  FCC金属 ,  触媒担体 ,  転化率 ,  経時変化 ,  触媒再生 ,  アルケン
準シソーラス用語： ナノ空間 ,  *メソポーラスシリカ ,  酸化分解

分類 (3件)： 貴金属触媒  (CB06122I) ,  セラミック・磁器の性質  (YC03030G) ,  酸化,還元  (CF02060T)

物質索引 (1件)： エチレン

引用文献 (13件)：

• 茶珍和雄,日本食品低温保存学会誌,15,87(1989).
• 久保康隆,平田 治,稲葉昭次,中村怜之輔,日本食品低温保存学会誌,22,79(1996).
• 山下市二,川嶋浩樹,近藤康人,檀 和弘,永田雅靖,日本食品低温保存学会誌,22,191(1996).
• N.Imanaka, T. Masui, A. Terada and H. Imadzu, Chem. Lett.,37,42 (2008).
• J. J. Li, C. Y. Ma, X. Y. Xu, J. J. Yu, Z. P. Hao and S. Z. Qiao, Environ. Sci. Technol., 42, 8947 (2008).

タイトルに関連する用語 (8件)： セラミックス ,  多孔体 ,  メソポーラスシリカ ,  担持 ,  白金触媒 ,  低温 ,  エチレン ,  酸化