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J-GLOBAL ID：201702247835363292   整理番号：17A0506969

土壌中のCsの移動:速い現象・遅い現象

Fast and slow migration of Cs in soils. How do we understand?

著者 (1件)： 西村拓 (東大 大学院農学生命科学研究科)
資料名： 土壌の物理性  (Journal of the Japanese Society of Soil Physics)
号： 135  ページ： 25-31  発行年： 2017年03月20日 
JST資料番号： F0616A  ISSN： 0387-6012  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2011年の東日本大震災時の原子力発電所の事故で飛散した放射性物質の除染は今も継続している。事故で放出された放射性Csは,地表近傍に集積し,土壌下方への移行は遅いものと考えられているが,いくつかの現地調査では,速い移動も報告されている。本稿では,Csの速い移動に関わる要因について既往の研究成果からの情報収集を中心に検討した。イライトやバーミキュライトの端面に生じるFESは,非常に強くCsを保持する。ただ,FESに個々のCs原子が到達するまでに時間を要すると考えられ,その間に水流など移動現象があると,平衡実験で得られた結果とは異なる現象が生じる可能性がある。一方,土壌中の溶存有機物は,CsのFESへのアクセスを阻害することで,移動性を高める可能性が示唆される。(著者抄録)

シソーラス用語： 土壌汚染 ,  放射能汚染 ,  *セシウム同位体 ,  *放射性同位体 ,  *物質移動 ,  震災 ,  原子炉事故 ,  福島県 ,  土壌物理特性 ,  イライト ,  バーミキュライト ,  有機物 ,  *放射能除染
準シソーラス用語： フレイド・エッジ・サイト ,  土壌深度 ,  東日本大震災 ,  福島第一原子力発電所事故 ,  *放射性セシウム ,  溶存有機物

分類 (3件)： 土壌物理  (FB04030R) ,  抽出平衡,分配平衡  (CB03030H) ,  環境の汚染及び防止  (MB02030K)

タイトルに関連する用語 (3件)： 土壌 ,  Cs ,  現象