抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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外気への開放度合いを物理的に調整する新しいヘッドセットを開発することが本研究の目的である。このヘッドセットにより新しい音楽鑑賞・音楽表現方法の提案と環境認知・対人コミュニケーションに関する新しい研究領域の開拓を行う。現在ヘッドセットには,耳を塞ぐ形で使用する密閉型,あえて外気をとりいれる開放型,また開放型の一種として直接振動により音を伝える骨伝導型などが存在する。これらには,外界を遮断できるため生成された音環境に没入できる,外界の音環境を取り入れることで独特な音環境を実現できる,外界の音情報を同時に知覚できるため対人コミュニケーション・交通安全に役立つ,などの特徴がある。しかしこれらの特徴はヘッドセットの物理的構造によって実現されており可変ではない。そこでモータ制御により密閉型と開放型に変形可能な機構を備えたヘッドセットを開発する。これによって上記のような特徴をユーザが能動的に選択できるようになるとともに,使用するコンテキストに合わせて動的に開放度を変更させることにより,たとえば音楽鑑賞時に楽曲の盛り上がりに合わせて開放度が変化したり,声をかけられた・車両運転中である,などの状況をシステムが認識した際に外界の音情報を知覚できるよう,開放度を自動変更するような応用が可能となる。(著者抄録)