抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,リモートセンシング技術の1つである干渉SAR解析を用いた地すべり地表変動のモニタリングが注目されている。干渉SAR解析では,地球上を周回する衛生搭載の合成開口レーダ(Synthetic aperture radar;SAR)のデータを用いるため,従来は観測することの難しかった変動量の面的分布を得られることに大きな利点をもつ。本研究では,日本有数の地すべり地帯である白山甚之助谷,別当谷及び湯の谷を対象として,我が国のSAR衛星であるALOS-2のデータを用いて干渉SAR解析を行い,近年の地すべり地表変動量を検出した。解析の結果,2014年8月から2016年6月の期間において,年間約5~10cmの地すべり地表変動を捉えた。また,地表変動の空間分布は,従来の研究により確認されている地すべりブロックと整合的であり,本研究により,近年活動している可能性のある地すべりブロックが明らかになったと言える。本研究の結果は,干渉SAR解析技術を用いた地すべり地表変動量の把握の有効性を示すものである。(著者抄録)