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J-GLOBAL ID:201702256221704913   整理番号:17A0341135

5-ヒドロキシメチルフルフラールの経口投与後に卵白アルブミンを感作させたマウスの脾細胞ではIL-4生産は抑制されるが,IFN-γ生産は抑制されない

Inhibition of IL-4 but not IFN-γ production by splenocytes of mice immunized with ovalbumin after oral administration of 5-hydroxymethylfurfural
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巻: 28  号: 1-2  ページ: 27-34  発行年: 2017年01月 
JST資料番号: W0037A  ISSN: 0954-0105  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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ヘルパーT細胞1型(Th1)とヘルパーT細胞2型(Th2)はサイトカイン生産に関与する免疫応答の重要な調節因子として知られている。Th2が生産するインターロイキン-4(IL-4)はIgE産生に関わっており,Th1が生産するインターフェロン-γ(IFN-γ)は細胞性免疫応答を促進し,Th2免疫応答を抑制することが知られている。近年,Th1/Th2比の不均衡が,アレルギー,喘息,アトピー性皮膚炎,全身性エリテマトーデス(SLE)等の多くの疾患に関与していることが明らかになってきた。サイトカインの調節のために,グルココルチコイド,シクロスポリンA,タクロリムス等の医薬品が開発されたが,多くの副作用があるために臨床への適用は制限されている。近年,in vitroの研究で,高温ではない酸性条件において,穀類,インスタントコーヒー,ドライフルーツ等の還元糖とアミノ酸の非酵素的メイラード反応により生成する5-ヒドロキシメチルフルフラール(5-HMF)が,IgEが介する化学伝達物質の放出を抑制することによって抗アレルギー作用を示すことが明らかになった。本研究では,5-HMFの経口投与がIFN-γおよびIL-4の生産に及ぼす影響を明らかにするため,BALB/cマウスの高濃度・低濃度の5-HMF投与群,賦形剤投与群,対照群を,卵白アルブミン(OVA)に感作させ,脾臓細胞培養上清中のIFN-γおよびIL-4をELISAにより測定した。5-HMFが経口投与された後にOVAで免疫を施されたマウスの脾細胞ではIL-4生産が抑制されたが,IFN-γ生産は抑制されず,5-HMFを(Th2)サイトカイン優性疾患の予防・治療のためのサプリメントあるいは医薬品として利用できる可能性が示唆された。今後,IL-4生産抑制のメカニズムおよび起こりうる合併症について調査する必要がある。
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分類 (3件):
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免疫反応一般  ,  免疫療法薬・血液製剤の基礎研究  ,  食品の化学・栄養価 
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