抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ガソリンエンジンにおいて,自着火およびノック現象に関する数多くの研究が行われてきたが,その発生条件や火花点火から自着火に至るまでの過程には不明な点が多い。そこで筆者らは,飛行時間型質量分析計を備えた包括的2次元ガスクロマトグラフを用い,定容燃焼容器に充填したn-C
7H
16/O
2/Ar混合気について火花点火前の混合気温度が反応の進行に及ぼす影響を検討した。その結果,混合気温度が高い条件では,火花点火前に燃料と酸素の反応が進行し含酸素炭化水素などの極性の大きい成分が生成されていることが示唆された。そこで本研究では,C
7H
8/O
2/Ar混合気を用いることでtolueneの反応に対して初期温度が及ぼす影響を検討した。また,20mol%C
7H
8+80mol%n-C
7H
16/O
2/Ar混合気を用いることで,n-heptaneの反応がtolueneの反応促進に及ぼす影響を検討した。さらにn-C
7H
16の低温酸化反応で生成される特徴的な化合物についても検討を行った。検討の結果,n-heptaneとtolueneの酸化反応で生成される含酸素炭化水素を検出できた。