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J-GLOBAL ID：201702259623330303   整理番号：17A1109385

パラジウム触媒が導く新規メタラート転位-立体選択的有機ホウ素化合物の合成

著者 (2件)： 野木馨介 (京大 大学院理学研究科) ,  依光英樹 (京大 大学院理学研究科)
資料名： 化学  (Chemistry)
巻： 72  号： 10  ページ： 66-67  発行年： 2017年10月01日 
JST資料番号： F0095A  ISSN： 0451-1964  CODEN： KAKYAU  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： Morkenらが報告した付加型1,2-メタラート転位を伴うカップリング反応を中心に紹介した。パラジウム触媒に対して,ビニルボラートの二重結合が配位する。すると二重結合の電子密度が低下し,有機基が求核的に二重結合のα炭素へ転位する。同時にβ炭素と金属の間に結合が形成され,アルキルパラジウム種が生成する。二重結合に対して炭素と金属が付加するように見えるため,付加型1,2-メタラート転位ともいえる。これは更に多彩な立体選択的な有機ホウ素化合物合成への展開がなされており,それらについても紹介した。

シソーラス用語： *パラジウム触媒 ,  *有機ホウ素化合物 ,  有機パラジウム化合物 ,  *転位反応 ,  不斉合成 ,  カップリング反応 ,  反応機構 ,  二重結合

分類 (3件)： 均一系触媒反応  (CB06090Q) ,  有機ほう素化合物  (CF08020R) ,  転位反応,異性化  (CF02070E)

タイトルに関連する用語 (5件)： パラジウム触媒 ,  ラート ,  転位 ,  立体 ,  有機ホウ素化合物