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J-GLOBAL ID：201702259761375639   整理番号：17A0684339

室温付近で液晶性を示すπ共役系棒状分子の開発

Development of π-conjugated rod-like molecules with room-temperature liquid crystal phases

著者 (2件)： 荒川優樹 (豊田理研) ,  荒川優樹 (豊橋技科大 大学院工学研究科)
資料名： 豊田研究報告  (Reports of Toyota Physical and Chemical Research Institute)
号： 70  ページ： 194-195  発行年： 2017年05月29日 
JST資料番号： G0667A  ISSN： 0372-039X  CODEN： TOKHA6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・本研究では,室温を含む広い温度範囲で様々な液晶相を発現するための分子設計の確立から,室温にて流動性が高く光学材料に最も重要であるネマチック(N)相を示し,かつ大きな複屈折を示す新しい液晶材料の開発を指向。
・アルキルチオ基およびアルキル基を両パラ位に有するジフェニルアセチレン誘導体を合成し,それらの相転移挙動および複屈折を評価。
・その結果,液晶相の形成には,アルキルチオ基とは反対側のベンゼン環のパラ位の長鎖アルキル基が重要な役割を果たしていることが判明。
・長鎖アルキル基を導入し,アルキルチオ基の炭素数を変えることにより,Sm相からN相の形成を作り分けることが可能。
・また,室温にてN相を示す高複屈折性分子の開発にも成功。
・今後の展開として,さらに大きなπ共役系分子群におけるアルキル鎖の液晶相形成への効果の追究や,昇温過程でも室温にて液晶相を示すπ共役系棒状分子の開発を行う予定。

シソーラス用語： *スメクチック相 ,  *ネマチック相 ,  *分子設計 ,  *複屈折 ,  *相転移 ,  *高分子 ,  芳香族炭化水素 ,  アセチレン化合物
準シソーラス用語： スメクチック液晶 ,  ネマチック液晶 ,  *液晶相転移 ,  *π共役高分子

分類 (3件)： 液晶一般  (BK03010L) ,  ネマチック相  (BK03020W) ,  高分子溶液の物理的性質  (CG02013S)

物質索引 (1件)： ジフェニルアセチレン

引用文献 (5件)：

• J. W. Goodby, Liq. Cryst., 2011, 38, 1363.
• M. G. CHEE et al., Jpn. J. Appl. Phys. , 2007, 46, L437.
• I. M. Syed et al., Opt. Express, 2015, 23, 9911.
• A. Shishido, Polym. J., 2010, 42, 525.
• Y. Arakawa et al., RSC Adv., 2015, 5, 8056.

タイトルに関連する用語 (5件)： 室温 ,  液晶 ,  π共役 ,  分子 ,  開発