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J-GLOBAL ID:201702264658808173   整理番号:17A0082763

Rhynchophorus ferrugineus(Oliver)(甲虫類ゾウムシ科)におけるRNA干渉によるカタラーゼノックダウンの殺虫性

Insecticidal potency of RNAi-based catalase knockdown in Rhynchophorus ferrugineus (Oliver) (Coleoptera: Curculionidae)
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資料名:
巻: 72  号: 11  ページ: 2118-2127  発行年: 2016年11月 
JST資料番号: C0146B  ISSN: 1526-498X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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背景。世界中のヤシの木は周知のRhynchophorus ferrugineusによる攻撃を受けやすく,ヤシ農園では甚大な被害を受ける。中東諸国では,本害虫は今日までのヤシ農園の主な脅威である。合成殺虫剤を主とした通常の害虫防除法により,昆虫耐性と環境問題が生じてきた。従って,より望ましい代替法を探索するために,二本鎖RNAをさまざまな方法で投与した5齢および10齢幼虫におけるカタラーゼ遺伝子をノックダウンするためのRNA干渉法を用いて,殺虫活性の強さについて調べた。結果。R.ferrugineusのカタラーゼをノックダウンするために,444塩基対の二本鎖RNAを調製した。二本鎖RNAの3種類の投与法のうち,幼虫への二本鎖RNAの注射法では効果が最も高く,次いで人工的給餌法による投与へと続いた。両方法では種々の組織,特に中腸におけるカタラーゼのノックダウンが有意に行なわれた。結果として,5齢幼虫に二本鎖RNAの注射と人工的給餌を行なった場合に最も高い123.49%と103.47%の成育阻害と,80%と40%の殺幼虫活性が見られた。他方,10齢幼虫に対する成長阻害はそれぞれの方法で86.83%と69.8%であり,殺幼虫活性は30%と10%にとどまった。局所投与法では最も効果が小さく,5齢と10齢の幼虫における成育阻害率は最も低い57.23%と45.61%で,殺虫率は0%であった。一般的に,二本鎖RNAの量が多い5μLで良好な結果が得られた。結論。カタラーゼは昆虫の多くの組織に存在する。従って,その二本鎖RNAは,昆虫には広範に存在する遺伝子を投与法に依存的にノックダウンできる。R.ferrugineusにおいてカタラーゼのノックダウンを行なった後に見られた有意な殺幼虫効果と成長阻害作用からは,その殺虫作用への潜在性を確認できた。このことは,害虫管理におけるRNA干渉によるバイオ殺虫剤についての明るい将来を示唆した。Copyright 2017 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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生物的防除  ,  遺伝子発現 
タイトルに関連する用語 (5件):
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