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J-GLOBAL ID：201702265870089164   整理番号：17A0500564

中性子線による金属材料の組織と弾塑性変形挙動の解析(II)-組織形成その場測定-

著者 (1件)： 友田陽 (物質・材料研究機構・NIMS特別研究員)
資料名： まてりあ  (Materia Japan)
巻： 56  号： 2  ページ： 70-75(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： F0163A  ISSN： 1340-2625  CODEN： MTERE2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,利用できる中性子線の強度が高くなり測定時間が短縮され,材料製造プロセス中の組織変化を時分割で逐次追えるようになった。そこで本稿では,これを用いた鉄鋼材料の加熱冷却に伴う相変態と加工熱処理における組織形成に関するトピックスとして,1)フェライト(α)変態とオーステナイト(γ)逆変態:低合金鋼(2Mn-0.2C)のα-γ変態その場中性子回折にとる時分割観察の結果,1Mn-0.1C鋼のα-γ逆変態・変態に伴う集合組織の変化など,2)パーライト変態:パーライト変態その場中性子回折で得られた過共析鋼の変態曲線とα相の110半値幅,3)ベイナイト変態とマルテンサイト変態:a′変態とベイナイト変態のその場中性子回折の結果など,4)回復・再結晶:中性子回折プロファイル解析,5)加工熱処理における静的・動的変態:900°C加熱後にガス冷却し恒温保持中に圧縮変形有無の変態に及ぼす影響をその場中性子回折で観測,以上5項目を紹介した。

シソーラス用語： *中性子回折 ,  中性子ビーム ,  *時分割処理 ,  金属組織 ,  変化 ,  相変態 ,  加工熱処理 ,  *その場観察 ,  フェライト組織 ,  集合組織 ,  パーライト変態 ,  ベイナイト変態 ,  マルテンサイト変態 ,  回復 ,  再結晶
準シソーラス用語： オーステナイト変態 ,  フェライト変態 ,  ミクロ組織【金属組織】 ,  組織変化

著者キーワード (7件)： neutron beam ,  diffraction ,  small angle scattering ,  microstructure ,  global average ,  in-situ measurement ,  thermo-mechanically controlled processing

分類 (3件)： 金属相変態  (CB03020W) ,  熱処理技術  (WC03020T) ,  中性子回折法  (BK01060A)

引用文献 (17件)：

• (1) Y. Tomota, P. G. Xu, E. C. Oliver and A. Paradowska: In-situ Studies with Phonons, Neutrons and Electrons Scattering, Springer, (2010), 175-191.
• (2) T. Tomida, M. Wakita, M. Yasuyama, S. Sugaya, Y. Tomota and S. C. Vogel: Acta Mater., 61(2013), 2828-2839.
• (3) Y. Tomota and N. Sekido: CAMP-ISIJ, 29(2016), 340.
• (4) T. Tomida, M. Wakita, S. Vogel and H. R. Z. Sandim: Proc. Int. Conf. on Textures of Materials (ICOTOM 17), Mater. Sci. Eng., 82(2015), 012060.
• (5) P. G. Xu, Y. Tomota, S. C. Vogel, T. Suzuki, M. Yonemura and T. Kamiyama: Rev. Adv. Mater. Sci., 33(2013), 389-395.

タイトルに関連する用語 (8件)： 中性子線 ,  金属材料 ,  組織 ,  弾塑性 ,  変形挙動 ,  解析 ,  組織形成 ,  その場測定