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J-GLOBAL ID：201702273161432320   整理番号：17A0007913

強結合極限における一次元HubbardリングのAharonov-BohmおよびAharonov-Casher効果のための異常振動

Anomalous Oscillations due to Aharonov-Bohm and Aharonov-Casher Effects of the One-Dimensional Hubbard Ring in the Strong Coupling Limit

著者 (2件)： SANO Kazuhiro (Mie Univ., Tsu, JPN) ,  ONO Yoshiaki (Niigata Univ., Niigata, JPN)
資料名： Journal of the Physical Society of Japan  (Journal of the Physical Society of Japan)
巻： 85  号： 12  ページ： 124716.1-124716.6  発行年： 2016年12月15日 
JST資料番号： G0509A  ISSN： 0031-9015  CODEN： JUPSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 強結合極限におけるフラックスを有する一次元HubbardリングのAharonov-Bohm(AB)およびAharonov-Casher(AC)効果のための異常振動を調べる。厳密対角化法およびShiba変換を用いて,著者らは,ABまたはAC効果をつくるフラックスの存在のもと,基底状態およびいくつかの励起状態のエネルギーを調べ,ここにおいて,その変換は相互作用Uの符号を反転するだけでなく,モデルハミルトニアンにおいてABとAC効果間の役割も交換する。著者らは,0<φ<1の規格化位相シフトφの関数として,基底状態の最小値の数N_minを用いて,ABおよびAC振動を系統的に分類し,ABおよびAC効果間の密接な関係を明らかにする。例えば,N_L>N_e>N_↓>N_↑の条件のもと,N_minは,非常に強い引力においてAB(AC)効果に対して,N_L-N_e(N_L-N_↑+N_↓)により与えられ,ここで,N_L,N_e,N_↑,およびN_↓は,それぞれ,系のサイズ,電子の全数,アップスピンを有する電子の数,およびダウンスピンを有する電子の数である。ハーフフィルドバンドおよびスピン平衡の場合(N_L=N_eおよびN_↓=N_↑)のような,より特別な場合,著者らは,非常に強い斥力の場合,AB(AC)効果に対して,N_minが0(2)であることを見いだす。これら結果は,メソスコピックリングにおける強相関と量子干渉効果の間の相互作用から生じる興味深い現象の性質を我々に示す。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *強結合 ,  *Hubbard模型 ,  一次元 ,  *振動 ,  磁束 ,  *Aharonov-Bohm効果 ,  *円環 ,  *励起状態 ,  エネルギー ,  バンド構造 ,  *量子干渉効果 ,  ナノ構造 ,  メソスコピック系 ,  電子相関
準シソーラス用語： *異常振動 ,  Hubbardリング ,  *Aharonov-Casher効果 ,  メゾスコピックリング ,  強相関

分類 (1件)： 電子輸送の一般理論  (BM03020C)

引用文献 (33件)：

• Y. Aharonov and D. Bohm, Phys. Rev. 115, 485 (1959).
• Y. Aharonov and A. Casher, Phys. Rev. Lett. 53, 319 (1984).
• A. V. Balatsky and B. L. Altshuler, Phys. Rev. Lett. 70, 1678 (1993)
• N. Osakabe, T. Matsuda, T. Kawasaki, J. Endo, A. Tonomura, S. Yano, and H. Yamada, Phys. Rev. A 34, 815 (1986).
• A. Tonomura, Adv. Phys. 41, 59 (1992).

タイトルに関連する用語 (4件)： 強結合 ,  極限 ,  Aharonov-Casher効果 ,  異常振動