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J-GLOBAL ID：201702283437114079   整理番号：17A0643531

麝香臭のあるジャコウネズミの分布拡大の歴史と人間活動の関係

著者 (1件)： 大舘智志 (北大 低温科研)
資料名： Aroma Research  (Aroma Research)
巻： 18  号： 2  ページ： 164-165  発行年： 2017年05月28日 
JST資料番号： L6372A  ISSN： 1345-4722  CODEN： ARREFJ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ジャコウネズミは日本南部,中国南部から東南アジア,南アジア,アラビア半島沿岸,インド洋島嶼,東アフリカ沿岸からエジプトまで広域に分布する。ジャコウネズミを含むトガリネズミ科の動物には麝香臭があり,実験系統種で三種類の環状ケトンとジヒドロシベトンが検出されている。ジャコウネズミの原産地は東南アジア半島部から南アジア一帯で,海洋貿易などの人間活動に伴って移動分散したと考えられている。著者らのミトコンドリアチトクロムb遺伝子配列に基づく系統学的解析から,人類の広域でダイナミックな交流ネットワークの存在が示唆された。

シソーラス用語： *ジャコウネズミ ,  *生息分布 ,  麝香 ,  人間行動 ,  チトクロームb ,  生物移動 ,  系統発生
準シソーラス用語： 移動分散 ,  *人間活動

分類 (2件)： 個体群生態学  (EE03030S) ,  人類学  (EA01070K)

引用文献 (8件)：

• Ohdachi SD, Kinoshita G, Oda S et al. : Mammal Study, 41, p229 (2016)
• Yosida TH : The Japanese Journal of Genetics, 57, p101 (1982)
• Motokawa M : The Wild Mammals of Japan. 2nd edition, Ohdachi S. D, Ishibashi Y, Iwasa MA et al. eds., Shoukadoh, Kyoto, p26 (2015)
• Nakamoto A and Nakanishi N : Mammal Study, 38, p147 (2013)
• 織田銑一他:スンクスSuncus murinus.実験動物としての食虫目トガリネズミ科動物の生物学, 近藤恭司 監修,学会出版センター,東京,p1(1985)

タイトルに関連する用語 (6件)： 麝香 ,  ジャコウネズミ ,  分布 ,  拡大 ,  歴史 ,  人間活動