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J-GLOBAL ID：201702283460908169   整理番号：17A0439007

硫化水素は一次延髄ニューロンにおいて[Ca²⁺]_iレベルを調節する

Hydrogen Sulfide Regulates the [Ca²⁺]_i Level in the Primary Medullary Neurons

著者 (8件)： LIU Xiaoni (Fudan Univ., Shanghai, CHN) ,  ZHANG Nana (Fudan Univ., Shanghai, CHN) ,  DING Yingjiong (Fudan Univ., Shanghai, CHN) ,  CAO Dongqing (Fudan Univ., Shanghai, CHN) ,  HUANG Ying (Fudan Univ., Shanghai, CHN) ,  CHEN Xiangjun (Fudan Univ., Shanghai, CHN) ,  WANG Rui (Laurentian Univ., ON, CAN) ,  LU Ning (Fudan Univ., Shanghai, CHN)
資料名： Oxidative Medicine and Cellular Longevity (Web)  (Oxidative Medicine and Cellular Longevity (Web))
巻： 2016  ページ： ROMBUNNO.2735347 (WEB ONLY)  発行年： 2016年 
JST資料番号： U7012A  ISSN： 1942-0900  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 本研究において筆者らは,ラット一次延髄ニューロンにおけるH₂Sによる細胞内カルシウムレベルの調節機構を解明することを意図した。本結果はNaHSが濃度依存的にラット延髄ニューロンにおいて[Ca²⁺]_iレベルを有意に増すことを示した。L-システインおよびSAMは延髄ニューロンにおいて[Ca²⁺]_iレベルを有意に増す一方,HAおよび/またはAOAAは逆の効果を産み出した。加えて,L-システインおよびSAMは培養ニューロンにおいてH₂S産生を有意に増したが,HAおよび/またはAOAAは減じた。H₂Sが誘導する[Ca²⁺]_iの上昇はEGTA-Ca²⁺フリー溶液により有意に減少し,この上昇はニフェジピンまたはニモジピンおよびミベフラジルによっても減少した。このことはL型および/またはT型Ca²⁺チャネルの役割を示唆する。更に,ニューロンにおける[Ca²⁺]_iレベルに対するH₂Sの効果はBAPTA-AMおよびタプシガルジンにより有意に減弱した。このことはCa²⁺のソースを示唆する。従って,筆者らは外来および内在性H₂Sがラット一次培養延髄ニューロンにおいて,カルシウム流入の増加と,ERからの細胞内Ca²⁺貯蔵の動員の両方を介して[Ca²⁺]_iレベルを増すと結論づけた。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *硫化水素 ,  ニューロン ,  *初代培養 ,  濃度 ,  ラット ,  *ホメオスタシス
準シソーラス用語： *延髄ニューロン ,  *細胞内カルシウム濃度 ,  *カルシウム調節

分類 (2件)： 細胞生理一般  (EF02010S) ,  中枢神経系  (EJ12030F)

タイトルに関連する用語 (4件)： 硫化水素 ,  延髄 ,  ニューロン ,  調節