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J-GLOBAL ID：201702287027865683   整理番号：17A0568351

量子ビームを用いたガラス・非晶質材料のナノスケール構造解析 X線散乱と分子動力学シミュレーションによる硫酸系水溶液の構造解析

著者 (4件)： 斎藤吉広 (Sumitomo Electric Ind., Ltd.) ,  徳田一弥 (Sumitomo Electric Ind., Ltd.) ,  井上博之 (Univ. Tokyo) ,  増野敦信 (Univ. Tokyo)
資料名： セラミックス  (Bulletin of the Ceramic Society of Japan)
巻： 52  号： 5  ページ： 365-368  発行年： 2017年05月01日 
JST資料番号： S0291A  ISSN： 0009-031X  CODEN： SERAA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： セラミックスの液相合成,めっき,二次電池の電解液などさまざまな用途において,種々の水溶液が利用されている。液中には多様なイオンが共存し,水溶液の機能発現メカニズムと密接にかかわっているはずであるが,その構造を解析するのは容易ではない。本稿では,Ti-Mn系レドックスフロー(RF)電池の電解液を対象にした,X線散乱と古典分子動力学法(MD)シミュレーションによる構造解析の結果を紹介し,今後を展望した。まず純硫酸水溶液,および,MnあるいはTiを含む硫酸水溶液のX線散乱スペクトルを測定し,得られた全相関関数では液組成に応じたいくつかの特徴的なピークが認められた。また,MDシミュレーションでは,温度と電荷の設定の工夫により,実測の全相関関数を概ね再現する構造モデルを得ることができた。

シソーラス用語： X線散乱 ,  計算機シミュレーション ,  分子動力学 ,  水溶液 ,  硫酸 ,  *マンガン化合物 ,  硫酸塩 ,  *チタン化合物 ,  二次電池 ,  *電解液 ,  *構造解析 ,  相関関数 ,  化学組成 ,  電荷 ,  モデル ,  酸化物
準シソーラス用語： レドックスフロー電池 ,  構造モデル ,  硫酸チタニル ,  硫酸マンガン

分類 (1件)： 液体構造一般  (BK02010E)

引用文献 (11件)：

• L. H. Thaller, Proc. of the 9th IECEC, 924-928 (1974).
• 重松敏夫,SEIテクニカルレビュー,179,7(2011).
• 董 雍容,加來宏一,宮脇秀旗,巽 遼多,森内清晃,重松敏夫,SEIテクニカルレビュー,190,27-32(2017).
• Y. R. Dong, H. Kaku, K. Hanafusa, K. Moriuchi and T. Shigematsu, ECS Trans., 69, 59-67 (2015).
• H. Kaku, Y. R. Dong, K. Hanafusa, K. Moriuchi and T. Shigematsu, ECS Trans., 72, 1-9 (2016).

タイトルに関連する用語 (9件)： 量子ビーム ,  ガラス ,  非晶質材料 ,  ナノスケール ,  構造解析 ,  X線散乱 ,  分子動力学シミュレーション ,  硫酸 ,  水溶液