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J-GLOBAL ID：201702287766686666   整理番号：17A1944135

下水汚泥焼却灰およびアルカリ廃液を利用したリン酸の回収工程-供試材料の詳細な元素組成および有機性有害成分の分析および合成したリン酸質肥料の肥効試験と植害試験-

著者 (4件)： 工藤洋晃 (岩手大 三陸復興推進機構) ,  工藤洋晃 (茨城県農業総合セ 園芸研) ,  菅原龍江 (岩手県工技セ) ,  佐々木昭仁 (岩手県工技セ)
資料名： 再生と利用  (下水汚泥資源利用協議会誌)
巻： 42  号： 156  ページ： 89-92  発行年： 2017年11月30日 
JST資料番号： L7115A  ISSN： 0387-0332  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 下水汚泥からのリン回収の目的は肥料や電池材料などがあるが,ここでは肥料製造に絞って概説した。アルカリ抽出法による下水汚泥焼却灰からのリン抽出は酸抽出法よりも建設費が安く,有害重金属の溶出も少ない。岩手県ではプリント基板工場から出るアルカリ廃液を利用することが特徴である。有害成分の詳細分析の結果,廃液に含まれている銅も規定以下になっていることが解かった。肥料としての回収リンの評価結果は含有量,ク溶性であり,試験栽培における肥効も市販の肥料と同等であった。今後は産業廃棄物の多重利用による資源循環を広めたい。

シソーラス用語： *下水汚泥 ,  灰 ,  塩基 ,  *リン酸肥料 ,  有用物質回収 ,  *肥効 ,  抽出 ,  プリント基板 ,  銅 ,  循環 ,  工場廃水 ,  リン ,  化学組成 ,  元素分析 ,  有害物質
準シソーラス用語： P回収 ,  元素組成

分類 (2件)： スラッジ処理・処分  (SC05050K) ,  産業廃棄物処理  (SC05040Z)

引用文献 (8件)：

• 佐々木昭仁、菅原龍江、阿部貴志、池浩之、佐藤佳之.下水汚泥焼却灰を活用した産学官連携研究の概要.再生と利用、143:87-95,2014.
• 佐々木昭仁、菅原龍江、八代仁、中澤廣、土岐規仁、晴山渉、河合成直、工藤洋晃、熊谷直昭、守屋由介、野入菜摘.リン酸鉄の回収方法.特願2015-052515,2015.
• 守屋由介、坪井博和、池田裕一.アルカリ抽出法による下水汚泥焼却灰からのリン回収システム.用水と排水、51:833-838,2009.
• 佐々木昭仁、工藤洋晃、佐藤佳之、阿部貴志、菅原龍江、守屋由介、初山祥太郎、添田直希、河合成直.リン酸カルシウム肥料資材としての下水汚泥焼却灰およびアルカリ廃液原料の組成調査と合成リン酸カルシウムの肥料特性評価および原料由来の有害元素の移行調査.土壌肥料学雑誌、86:291-299,2015.
• 佐々木昭仁、工藤洋晃、佐藤住之、阿部貴志、菅原龍江、大友英嗣、菅原隆志、守屋由介、初山祥太郎、河合成直.下水汚泥焼却灰とアルカリ廃液を原料としたリン酸カルシウム肥料資材の有機性の有害物質安全調査と肥効および植害試験.土壌肥料学雑誌、87:438-449,2016.

タイトルに関連する用語 (10件)： 下水汚泥焼却灰 ,  アルカリ ,  廃液 ,  リン酸 ,  回収工程 ,  元素組成 ,  分析 ,  リン酸質肥料 ,  肥効 ,  試験