抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
第10回科学技術予測調査(科学技術・学術政策研究所)の調査の概要を紹介した。調査は大きく3つのパートに分かれる。パート1(将来社会ビジョンの検討)では,バリアフリーな関係構築,不確実性の再現,冗長なプラットフォーム,人の生涯価値向上,人の機能拡張,魅力の再発見,ボリュームゾーンにおける費用対効果の追求,ニーズとソリューションの可視化・マッチング,社会課題発見機能の構築,教育の再構築,サービス化,の11項目を抽出した。パート2(分野別科学技術予測)では,多くの研究者がこれから重要と思われる領域は,1)100万ノードを超える超大規模スパコン及びビッグデータIDCシステムにおいて,性能電力比を現在の100倍に高める技術,2)エクサ~ゼタバイトスケールのHPC・ビッグデータ処理技術の社会現象・科学・先進的ものづくりなどへの適用による革新,3)介護・医療の現場で,患者の状態をリアルタイムに把握し,その状態に最適なケアを低コストで提供するシステム,である。パート3(シナリオ・プランニング)では,1)ICTを活用した交通のクラウド化と新サービス創出,2)サービスデータ収集管理基盤による観光・防減災サービスを紹介した。建築関連の将来シナリオとして,大規模災害や少子高齢化等に対応するレジリエントな社会インフラというテーマで,防減災教育の徹底と間便で効率的な社会インフラ管理の実現という2030年の将来シナリオを紹介した。最後にわが国の研究開発力の課題として,計算機科学と数学分野,つまり情報処理技術に近い分野の落ち込みが顕著であることを指摘した。