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J-GLOBAL ID:201702291748890802   整理番号:17A0219591

黒潮流軸における対照的な環境下でのサンマ仔魚(Cololabis saira)の成長の変動性:少数派と多数派の生残能力

Growth variability of Pacific saury Cololabis saira larvae under contrasting environments across the Kuroshio axis: survival potential of minority versus majority
著者 (9件):
資料名:
巻: 25  号:ページ: 390-406  発行年: 2016年07月 
JST資料番号: W1562A  ISSN: 1054-6006  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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2013年と2014年の冬季の産卵期に採集したサンプルに基づいて,黒潮流軸における対照的な環境下でのサンマ仔魚(Cololabis saira)の成長の変動性を調べた。仔魚の成長速度指数(肉体長の線形回帰による耳石辺縁部の3日間平均輪紋幅の剰余演算)を,海面温度(SST),塩分(SSS),クロロフィルa濃度(CHL)と関連させながら,黒潮流軸の沿岸側,黒潮流軸,及び黒潮流軸の沖合側の3海域で比較した。温度と塩分が低く,クロロフィルa濃度が高い沿岸側の海域よりも温度と塩分が高く,クロロフィルa濃度が低い黒潮流軸及び沖合側の海域において,仔魚はより高密度で分布していた。2013年には沿岸側の仔魚の成長速度はわずかに高かったが,これら3海域で成長速度指数に顕著な差異は認められなかった。多様な環境要因にもかかわらず,成長速度指数といかなる環境要因の間にも関連性は認められなかった。黒潮流軸における対照的な環境下ではサンマ仔魚の生残能力は少なくとも類似しているものと考えられた。このような地理的均質性は物理学的及び生物学的要因の補償的な影響に起因するものと結論付けられた。本研究では,黒潮流軸の沿岸側の海域における物理学的には不適だが生物学的には好適な条件下の少数派は,黒潮流軸の周辺や黒潮流軸の沖合側の海域における物理学的には好適だが生物学的には不適な条件下の多数派と等しく生残できるという仮説を提唱する。Copyright 2017 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
分類
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魚類  ,  個体群生態学  ,  海洋の構造・力学・循環 
引用文献 (61件):
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