抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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スマートフォンを誰もが保有していつでもどこでも情報を得ると同時に,発信する現代において災害に強い社会を実現するには情報共有と利活用が重要である。本論文では,防災分野でのICT(Information and Communication Technology)活用の最新動向として,1)リアルタイム情報の発信,2)ビッグデータ解析の活用,3)ソーシャルメディアを介した個人からの発信情報の活用,4)通信途絶対策技術について述べた。1)では地震観測センサからの強い揺れを1秒おきに地図に示す「新強震モニタ」,及び気象レーダからの雨量情報を1分おきに表示するXRAINを紹介した。2)では道路の通行実績から災害時に通行可能な道路を知る,人の混雑度から想定外避難所を特定するといった活用場面を示した。また,災害対応は複数の組織が同時並行で行うので,組織間情報共有の取組みとして,i)府庁省連携防災情報共有システム(SIP4D),ii)防災科研クライシスレスポンスサイト(NIED-CRS)を紹介した。さらに,Society5.0の実現に向けて革新的防災・減災技術が平成29年にターゲット領域となり,AI(Artificial Intelligence)/IoT(Internet of Things)/ビッグデータが主要技術とされていることを示した。