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J-GLOBAL ID：201702299087578467   整理番号：17A0377254

生物機能模倣技術 4 カイコ絹糸の模倣からイノベーションへ

著者 (1件)： 出村誠 (北大 先端生命科学研究院)
資料名： アグリバイオ  (Agricultural Biotechnology)
巻： 1  号： 3  ページ： 235-239  発行年： 2017年03月20日 
JST資料番号： F1907A  ISSN： 2432-5511  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： カイコ絹糸の現状,構造と機能,生物機能模倣技術の応用について解説した。日本においてカイコのゲノム解析,遺伝子組換えカイコおよび微生物による絹糸生産技術が開発され始めている。カイコは高効率で絹蛋白質を生産し,絹糸蛋白質の約75%はフィブロインであり,残りの約25%は水溶性のセリシンである。カイコ絹糸の模倣技術として,絹糸様の合成高分子材料の開発,絹フィルム・ゲル・パウダーの開発,医療用の人工血管の動物実験,カイコの繭形成時の吐糸行動を参考にしたパビリオン建築への応用などがある。以上,カイコ絹糸の生物生産からの模倣技術は蛋白質生産そのものおよび吐糸行動の応用という2つの側面を有し,今後多くの分野への展開が期待できる。

シソーラス用語： *バイオテクノロジー ,  *カイコ ,  トランスジェニック動物 ,  動物タンパク質 ,  フィブロイン ,  セリシン ,  絹織物 ,  人工血管 ,  繭 ,  生物生産 ,  養蚕 ,  生糸
準シソーラス用語： バイオミメティクス ,  遺伝子組換えカイコ ,  絹糸蛋白質 ,  絹蛋白質 ,  *生体模倣技術 ,  繭糸

分類 (2件)： 養蚕一般  (FD04010B) ,  紡糸・製糸一般  (YM03010O)

タイトルに関連する用語 (5件)： 生物 ,  模倣 ,  カイコ ,  絹糸 ,  イノベーション