文献

J-GLOBAL ID：201802212696535397   整理番号：18A0121793

機械学習に向けた著作権法47条の7の権利制限範囲に関する一考察

A Study for Machine Learning on the Limitation on Copyright of Article 47-7

著者 (4件)： 加藤尚徳 (KDDI総合研究所) ,  鈴木正朝 (新潟大 法) ,  鈴木正朝 (理研 革新知能統合研究セ) ,  村上陽亮 (KDDI総合研究所)
資料名： 電子情報通信学会技術研究報告  (IEICE Technical Report (Institute of Electronics, Information and Communication Engineers))
巻： 117  号： 340(SITE2017 54-61)  ページ： 39-42  発行年： 2017年12月01日 
JST資料番号： S0532B  ISSN： 0913-5685  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 機械学習においては,学習のためにデータの入力が必要となる。このデータの入力においては,入力されるデータに関する著作権が問題となりうる。我が国の著作権法においては,第47条の7(情報解析のための複製等)が権利制限の一つとして定められているため,この入力データに関する権利上の問題を解決しうる。他国の法制度においては,このような権利制限に非営利の限定も設けられている中,我が国はより広い権利制限が認められており,「機械学習パラダイス」とも呼ばれている。他方で,このような権利制限が無制限に認められるかについては疑問がある。立法が検討される段において,今日のような大規模なデータを用いた機械学習が前提となっていのだろうか。そこで,本稿においては,著作権法第47条の7の趣旨を再考察する。その上で,今後の機械学習に向けた著作権法のあり様について議論する。(著者抄録)

シソーラス用語： 法規 ,  *機械学習 ,  *著作権 ,  権利 ,  規制 ,  *データ解析 ,  *入力 ,  人工知能 ,  計算機プログラミング ,  記憶媒体 ,  データベース
準シソーラス用語： 著作権法 ,  権利制限 ,  情報解析 ,  データ入力 ,  AI【人工知能】 ,  著作物 ,  記録媒体

分類 (2件)： ドキュメンテーション一般  (AC01000N) ,  人工知能  (JE08000Z)

引用文献 (15件)：

• 池村聡『著作権法コンメンタール〈別冊〉平成21年改正解説』(勁草書房・2010年)
• 上野達弘「コラム:機械学習パラダイス」https://rclip.jp/2017/09/09/201708column/ (最終閲覧:2017年11月9日)
• 小倉秀夫・金井重彦『著作権法コンメンタール』(レクシスネクシス・ジャパン・2013年)
• 加戸守行『著作権法逐条講義(六訂新版)』(著作権情報センター・2013年)
• 斉藤博『著作権法概論』(勁草書房・2014年)

タイトルに関連する用語 (4件)： 機械学習 ,  著作権法 ,  権利 ,  制限