抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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筆者らは三重県に分布する中新統一志層群の上部について浮遊性有孔虫・珪藻化石層序を検討した。大井層三ヶ野部層上部と片田層茶屋部層から得られた浮遊性有孔虫化石群集は亜熱帯的な性質を持ち,それらは今回調査した堆積岩セクションが浮遊性有孔虫化石層序のN.7帯~N.8帯下部に対比されることを示す。今回調査したセクションにおいて,N.7帯/N.8帯境界は大井層/片田層境界の約19m下位に位置することが判明した。N.7帯/N.8帯境界より下位の三ヶ野部層上部は珪藻化石層序のCrucidenticula sawamurae帯(NPD2B帯)に対比可能である。今後,N.7帯/N.8帯境界と磁気極性層序との対応関係およびその境界年代を今回調査したセクションで解明できる可能性があり,それが解明されれば17~15Maの古地磁気-微化石年代尺度の精度と確度が向上すると期待される。(著者抄録)