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J-GLOBAL ID：201802220434782543   整理番号：18A1603250

ニホンツキノワグマによる剥皮害を受けたスギ樹幹における腐朽の進行

Development of wood decay in bark-stripped Sugi (Cryptomeria japonica (Thunb. ex L.f.) D. Don) stem by Japanese black bear (Ursus thibetanus japonicus Schlegel).

著者 (5件)： 大島潤一 (宇都宮大 農) ,  江連康弘 (宇都宮大 農) ,  飯塚和也 (宇都宮大 農) ,  石栗太 (宇都宮大 農) ,  横田信三 (宇都宮大 農)
資料名： 日本緑化工学会誌  (Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology)
巻： 44  号： 1  ページ： 93-98  発行年： 2018年08月31日 
JST資料番号： Z0839A  ISSN： 0916-7439  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 宇都宮大学船生演習林内のスギ造林地(面積31.13ha)を対象に,クマによる剥皮害を受けたスギの剥皮部の形態及び腐朽状況を調査し,スギ樹幹の腐朽の進行について考察した。幹周に対する剥皮幅の割合の分布は,100%(全周剥皮)が22.5%を占め,全周剥皮では,高い枯死率を示した。目視調査から,剥皮後の経過年数で高い腐朽度の個体割合が増加したことが判明した。ピロディン打ち込み深さは,経過年数とともに増加したが,応力波伝播速度は減少した。また,表面含水率は,剥皮後3年目まで急速に減少した。クマによる剥皮害を受けたスギでは,剥皮形態により剥皮部表面及び樹幹内部での腐朽の進行が大きく異なった。(著者抄録)

シソーラス用語： *スギ ,  *剥皮 ,  *環境保全 ,  木材腐朽 ,  クマ科 ,  樹木 ,  栃木県 ,  *損害
準シソーラス用語： *森林保全 ,  腐朽 ,  ニホンツキノワグマ ,  造林木 ,  *被害

分類 (1件)： 森林植物学  (FF02020E)

引用文献 (19件)：

• 1) 福田夏子・下村彰男・斎藤 馨 (2009) クマ剥ぎの発生実態と発生要因及び防除策に関する既往文献調査. 環境情報科学論文集, 23: 137-142.
• 2) 羽澄俊裕 (2003) 林業の未来とツキノワグマの被害. 森林科学, 39: 4-12.
• 3) 飯島泰男 (1999) 土木用木質構造物の耐用年数評価について. 木材保存, 25: 209-218.
• 4) 池田潔彦 (2002) 応力波伝播速度による立木材質の評価と適用に関する研究. 静岡県林業技術センター研究報告, 29:1-63.
• 5) 門脇正史・遠藤 徹・杉山昌典・滝浪 明・大坪輝夫・井波明宏 (1999) ツキノワグマによるヒノキの剥皮害と幹材腐朽・変色の関係-静岡県有林 62 年生ヒノキにおける事例-. 日本林学会誌, 81(4): 351-354.

タイトルに関連する用語 (5件)： ニホンツキノワグマ ,  剥皮 ,  スギ ,  樹幹 ,  腐朽