抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
マツ材線虫病(マツ枯れ)は,東アジアや南ヨーロッパで深刻な被害をもたらしており,気候変動による被害域の拡大が懸念されています。そこで,気候変動シナリオ下でのマツ枯れの発生危険域を世界で初めて地球規模で予測しました。その結果,将来の気温上昇量が大きいシナリオ下では,マツ枯れ発生危険域は,現在,世界のマツ21種が天然分布する地域の5割にまで拡大し,そのうちの約4割の地域はマツの分布に適さない気候条件になってしまう可能性があることがわかりました。本研究の結果は,マツ枯れの拡大阻止に取り組む世界の国々にとって重要な基礎情報となり,気候変動にともなう被害拡大の予防に役立ちます。(著者抄録)