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J-GLOBAL ID：201802239577505152   整理番号：18A0250254

“ニホンジカ・カモシカ識別キット”-その使い方と使用例-

著者 (4件)： 相川拓也 (森林総合研 東北支所) ,  堀野眞一 (森林総合研) ,  市原優 (森林総合研 関西支所) ,  高橋裕史 (森林総合研 東北支所)
資料名： 森林防疫  (Forest Pests)
巻： 67  号： 1  ページ： 15-24  発行年： 2018年01月25日 
JST資料番号： Z0694A  ISSN： 0288-3740  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年のシカの急激な増加により,その分布はカモシカが数多く生息している北陸や東北地方にまで拡大している。シカの被害対策を講じる上で,分布域や生息密度を把握することは不可欠である。その方法はシカの糞を利用するものである。ところがシカの糞粒はカモシカの糞粒と形が似ており区別がつきにくい。本稿では,このような背景のもとに“ニホンジカ・カモシカ識別キット”を作製したので,その使い方と使用例を次の項目に沿って解説した。1)ニホンジカ・カモシカ識別キットの使用方法(野外に落ちている糞の採集,糞からのDNA抽出,シカまたはカモシカのDNA増幅,目視によるシカ・カモシカの判定),2)野外の糞を用いた使用例,3)野外植物の食痕を用いた使用例,である。

シソーラス用語： *ニホンジカ ,  *ニホンカモシカ ,  *食害 ,  *分析キット ,  森林 ,  *生息分布 ,  生息密度 ,  糞便 ,  採取 ,  判断 ,  生態系
準シソーラス用語： DNA増幅 ,  DNA抽出 ,  食痕 ,  目視

分類 (3件)： 森林生物学一般  (FF02010T) ,  有害動物による植物被害一般  (FC04071D) ,  生態系  (EE01040P)

引用文献 (12件)：

• Aikawa T, Horino S, Ichihara Y (2015) A novel and rapid diagnostic method for discriminating between feces of sika deer and Japanese serow by loop-mediated isothermal amplification. Mamm Genome 26: 355~363
• Chu JH, Lin YS, Wu HY (2006) Applicability of non-invasive sampling in population genetic study of Taiwanese Macaques (Macaca cyclopis). Taiwania 51: 258~265
• 濱崎伸一郎・山内貴義・荒木良太(2013)ニホンジカの特定鳥獣保護管理計画の現状と課題. 哺乳類科学53:185~188
• 岩本俊孝・坂田拓司・中園敏之・歌岡宏信・池田浩一・西下勇樹・常田邦彦・土肥昭夫(2000)糞粒法によるシカ密度推定式の改良. 哺乳類科学40:1~17
• 環境省自然環境局(2017)統計手法による全国のニホンジカ及びイノシシの個体数推定等について. http://www.env.go.jp/press/files/jp/106758.pdf. 2017.11.6 ダウンロード

タイトルに関連する用語 (4件)： ニホンジカ ,  カモシカ ,  識別 ,  使い方