抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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人は,例えディスプレイ上に表示された単純な点であっても,その動きによっては生物性を知覚する場合がある。ところが,どのような動きに対してヒトが生物性を知覚するのか,その要因は未だ明らかになっていない。ところで二重振り子の動きは決定論的な単純な運動方程式で記述されるにも関わらず,カオス性を有し,生き物のような奇妙な動きをすることが知られている。人は,二重振り子の動きのどのような要素に対して生物性を知覚するのであろうか。本研究では,二重振り子のパラメータを変化させることにより様々な動きを生成し,端点のみをディスプレイ上に表示させ,心理実験により生物性の評価を行った。さらに,心理実験の結果と,動きの様々な物理特性との関係性を調べた。その結果,特定の周波数領域の加速度の乱雑さと生物性知覚には強い相関が見られたが,カオス性の強さと生物性知覚には関連性が確認できなかった。(著者抄録)