抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では,2005年から2015年の農林業センサスの組替集計をもとに,世代構成に焦点を当てて家族経営と農業労働力の現段階の特徴を分析し,以下の点を明らかにした。第一に,農家家族の世代構成に関しては,地域性を維持しながら,全ての地域で三世代世帯の割合が減少し,一世代世帯の割合が高まっている。第二に,世代構成と農地貸借との関係をみると,借地に関しては三世代世帯が借地している割合が高く,世代構成と密接に関連している。その一方で,農地貸付に関しては,農家の世代構成と貸付行動との関係が希薄となっている。第三に,2010年から2015年にかけて農業投下労働規模が「3~4単位」の専業的な家族経営が大幅に減少している。第四に,2005年以降,雇用労働力の割合が顕著に増加している。特に,北海道では全体の20%以上を雇用労働力が占めるなど,農業労働力全体に占める雇用労働力の割合が拡大しており,常雇の人材育成が重要な課題となっている。(著者抄録)