抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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将来のHPCシステムにおいては,電力制約やメモリシステムの容量・バンド幅限界がシステムの性能向上を制限することが危惧されている。電力制約下においてシステムの総スループットを向上させるためには,各ジョブ/ノードに電力制約を与える技術(電力キャッピング)や,ボトルネックのコンポーネントに電力を優先的に割り当てる技術(電力シフティング)が不可欠である。一方で,メモリシステムの大容量化・高バンド幅化も重要な課題であり,ベンダーはこれらを両立するために,異なるメモリ技術によってメインメモリを構成するハイブリッドメモリをサポートし始めている(例:Intel社製Knights Landing)。しかし,この様な背景に反して,ハイブリッドメモリを搭載する実システム上での電力管理技術に関する研究は,十分になされていないのが現状である。そこで本稿では,その様なシステムにおける電力制御技術,特にアプリケーションの利用データサイズを考慮した電力制御技術を検討する。これは,ハイブリッドメモリでは,利用するデータサイズに応じて,その実効バンド幅が大きく変化する点に着目したものである。本稿では,ハイブリッドメモリを搭載する実システムにおいて,アプリケーションの利用データサイズを変化させつつ電力キャッピングや電力シフティングを行った結果を報告する。(著者抄録)