抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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京都市において,チュウゴクザサの葉は,フェスティバルや料理文化のために広く使われており,その歴史は少なくとも300年以上にわたる。長い歴史と大きな需要は,農村地域におけるササの生息地周辺に葉産業をもたらし,地域景観管理のための慣習実践の1つである葉採集に関する在来知識を生み出した。先行研究では,採集地域などの業界の概要を明らかにできたが,採集技能そのものに関する具体的な情報はまだ明らかではない。本研究では,参加観察を行い,それらの物理的技術,採集基準,作業速度,葉の選別精度を記録した。結果として,地元の採集者は,審美的に傷の少ない今年の大型葉を選択的に採取し,その後,それらは,小さいか傷のある葉を完全に除去し,可能な最大サイズの葉束を得るための二次選別を行った。これらの作業の殆どは単純であったが,効率的な処理のための熟練が必要であった。ササコミュニティにおける葉の大きさのバリエーションとの比較は,採集の在来手法は選別的であるという観察を支持するものであった。採集活動による再生促進の可能性も指摘された。(翻訳著者抄録)