抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,小型自律無人航空機(ドローン)を用いた,研究開発は国内外で精力的に進められ,物流や災害対応,空撮,農業利用等の様々な分野で利用が進み「空の産業革命」として期待されている。ドローンを中継局として通信に利用する場合には,広範囲の情報伝達が可能のため,災害時の迅速な情報収集や多視点の映像伝送が実現できる。また,建造物の3次元映像スキャンや,スポーツ等の多視点映像にも適用可能である。ドローンは,3次元でネットワークを構築できるため,建造物や地形に応じた柔軟な構成で編隊飛行をすれば,これまでにない新しいネットワークを確立することが可能となる。しかし,ドローンを用いた通信は,障害物の無い空中において生じる特有の電波干渉が深刻な課題である。また空中に浮遊するドローンは,風などの外的要因により中継位置が揺らぐため,通信品質に影響が生じる。従来のドローンを用いた通信手法では,このような課題を解決する方法は提案されておらず,ドローンからの映像伝送技術やドローンを航空制御に無線通信を用いることが検討されている。そこで,本研究では,ドローンを用いた大規模な無線メッシュネットワークを実現するために,これらの課題を改善する伝送方式と最適な編隊飛行の構成を提案する。本提案方式では,3次元指向性ビームを用いた双方向伝送を採用し,ビーム間とドローン(中継局)間で生じる干渉を評価した。評価結果より,この通信方式に適した編隊飛行は,ドローン間のなす角が90°となる四角形の基本構成が最適となることを確認した。(著者抄録)