抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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幼齢林における下刈り省略の可否は,雑草木群落のタイプに左右される可能性があることから,三重県内のヒノキ幼齢林に出現する雑草木群落タイプ,各タイプにおける植栽木の成長特性,下刈り省略履歴の調査を行い,下刈り省略が可能な条件を明らかにすることを試みた。2~10年生ヒノキ幼齢林101地点で行った植生調査の結果から,調査地点の植生はウラジロ・コシダタイプ,ススキタイプ,その他(植被率5%未満の種群)タイプ,イズセンリョウ・タケニグサタイプの4つの雑草木群落タイプに分類された。各群落タイプに分類された調査地点群について,雑草木群落タイプ間,下刈り省略履歴の有無間で植栽木の林齢と樹高の関係を比較したところ明確な差異がみられなかった。ウラジロ・コシダタイプでは下刈り省略履歴がある調査地点数割合が高かった。樹高成長に明確な差異が出ないように下刈り実施の有無が決定されてきたなかで,下刈り省略履歴のある調査地点数割合が高かったことから,ウラジロ・コシダタイプは下刈りを省略しやすい雑草木群落タイプであると考えられた。(著者抄録)