抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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列状間伐を実施した壮齢ヒノキ人工林において,保残帯と伐採帯の表土移動量の違いを明らかにするために,間伐直後から2年間の保残帯と伐採帯の表土移動量,下層植生の植被率およびリター被覆率を調査した。伐採帯の表土移動レートは,保残帯よりも常に小さかった。両帯の表土移動レートは,時間の経過とともに減少する傾向がみられた。また植被率およびリター被覆率は,伐採帯だけでなく保残帯でも増加する傾向がみられたことから,地表面被覆の増加により表土移動が抑制されたと考えられた。他の間伐手法を行ったヒノキ林と比較すると,表土移動レートは保残帯では伐採直後に高かったが2年後には同程度の値に,伐採帯では伐採直後から同程度の値となった。これらのことから表土移動量は列状間伐によって,伐採帯だけでなく保残帯においても伐採後の早い時期に,他の間伐手法を実施した林分と同水準まで低減することが示唆された。(著者抄録)