抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2者間(サーバ・クライアント形式)のプロトコルにおいて事前にセキュアチャネルを通して秘密の共有パラメータを交換しているという前提において,通常の通信に紛れ込ませ,第3者には何も情報を漏らすことなく秘密情報を交換する技術を一般的に情報ハイディング技術と呼ぶ。これを安全な暗号学的一方向性ハッシュ関数を用いて構成された計算量も通信量も非常に軽いLamportワンタイムパスワード認証方式に適用させることは検討されている。本稿は,この検討において積極的に情報交換を行う「情報交換ファースト」ではなく,長期に渡って認証を何度か行うことでいつの間にか構報が交換されていたという「情報ハイディング」という副産物を着眼としていくつかのハイディング方式について検討を行う。既提案では事前共有された「ソーセージ」を無駄に食い尽くしていたが,これを大きく見直すことでLamport認証方式と同じ通信量で実現可能であり第3者からはLamport認証方式を行っているように見せかけて情報ハイディングを行う方式を提案する。またナイーブな提案方式ではtransable secret ratioを1/3程度であるが,さらに情報を埋め込む方式についても提案を行う。(著者抄録)