抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究の究極の目標はFM-AFMの電気化学in-situ観察手法の確立し,Au(111)表面上での吸着水の配向やCuなどの特異吸着イオンの挙動について明らかにすることにある。一方で,電気化学測定とFM-AFM観察をin-situで行うには,装置に制約が多く,観察用のカンチレバーホルダーの改造や,電気化学セルの設計・制作など測定に至るために一つ一つの課題をクリヤーしていく必要がある。本報告では,現在に至るまでに試行錯誤してきた結果について報告する。電気化学測定用の作用極として,真空蒸着法を用いてAu(111)薄膜をMica上に成膜した市販のものを用いた。また,電気化学セルを試作しながら,電気伝導性のないMica基板を用いてもAu薄膜の電気化学測定を可能とした。一方,電気化学測定は酸性電解液を用いるため,カンチレバーが腐食するという問題があった。そこで,腐食箇所を限定し,カンチレバーを自作した。自作したカンチレバーの精度は高く,原子像観察やex-situでのFM観察まで可能とした。一方,電気化学in-situ観察までには至らなかったが,申請期間終了後も,この要因について検討しながら継続して研究を実施している。(著者抄録)