抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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「雑草」は,系統分類上さまざまな位置にある草種の寄せ集めだが,共通した特性を持っている。短い生活環や早熟性,深い種子休眠や大きな埋土種子集団の形成,比較的小さな種子を多産することなどは多くの耕地雑草に認められ,いずれも頻繁に加えられる撹乱に対する適応として理解することができる。合理的な防除技術を開発し,現場で選択するためには,こうした雑草の特性の理解が欠かせない。ただし,作物に対する雑草害は生育期間中,収穫時など様々な段階で生じ,草種や品目によってもその様相が異なるので,それぞれの状況に応じた対応が求められる。除草の目的は短期的には当作の収量・品質の低下防止にあるが,農業生産の持続性の観点からは,次作以降の雑草発生量を増やさないことが重要で,そのためには長期的な視野にたって,埋土種子集団を小さくしていくことが必要である。(著者抄録)