抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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球形の立体ディスプレイに地球画像やデータを表示するデジタル立体地球儀は従来の地球儀に比べて表示画像を動的に変更することが可能であり,科学館での多様な地球惑星科学・宇宙科学データの展示に用いられている。このデジタル立体地球儀を多様な環境で容易に実現するシステム「ダジック・アース」の開発を行った。ダジック・アースの構成機器は,1)表示デバイス,2)PCプロジェクター,3)球形スクリーン,4)コントローラーの4点である。球形スクリーンとしては直径8cmのものから直径16mのものまで用いられており,コントローラーはトラックボール,タッチパッド,ワイヤレスマウス,ゲームコントローラーなど多様なものが用いられている。表示デバイス上で実行されるダジック・アース表示ソフトは,1)Windows及びMac搭載のパソコンで実行ができるダジック・アース表示ソフト「Chikyu Kuru Kuru(CKK)」,2)多くのデバイス上のウェブブラウザで実行ができる「Dagik earth On the Web(DOW)」,3)タブレット端末iPadで実行ができる「ダジック・アース・アプリ」の3つが開発されており,多様な表示デバイスでの実行が可能である。いずれの表示ソフトも同一の「ダジック・アース・コンテンツ」ファイルを用いており,一つのコンテンツを開発することで多くの環境での表示が可能となる。「ダジック・アース・コンテンツ」ファイルは,1)球面画像ファイル,2)説明画像ファイル,3)設定ファイル,の3種類のファイルからなり,利用者が独自に作成し表示することも可能である。従来は限られた科学館のみで使われていたデジタル立体地球儀がダジックアースによって学校での授業や科学イベントなど多様な環境で実施できるシステムが整備された。(著者抄録)