抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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YBCO超電導ケーブルは,複数のYBCO線材と銅フォーマが並列に接続される構成となっている。実系統応用では,これらの複合導体に運転電流の10~30倍程度の突発的な短絡事故電流が流入し,線材が劣化・焼損してしまう恐れがある。それゆえ,銅安定化層や銅フォーマを適切に設計する必要がある。我々は,耐過電流導体構成技術の確立を目指して,YBCO超電導ケーブルの設計最適化に向けた検討を行っている。今回は,10m級YBCO超電導ケーブルに対して,31.5kA
rms,2.0s(66kV系統,JEC基準)の過電流通電試験を行い,開発した計算機シミュレータにより実験を模擬して評価を行ったので報告する。なお同シミュレータの妥当性は,すでに発表した1m級YBCOケーブルの試験結果との比較により検証済みである。(著者抄録)