文献

J-GLOBAL ID：200902207834410384   整理番号：08A0286211

強相関酸化物 BaIrO₃ におけるモット絶縁体-電荷移動型絶縁体転移の圧力効果

Mott-Insulator to Charge-Transferred Insulator Transition in the Strongly Correlated Oxide BaIrO₃

著者 (2件)： 中野智仁 (早稲田大学先進理工学部) ,  中野智仁 (CREST/日本科学技術振興機構)
資料名： 高圧力の科学と技術  (Review of High Pressure Science and Technology)
巻： 18  号： 1  ページ： 62-68 (J-STAGE)  発行年： 2008年 
JST資料番号： L1386A  ISSN： 0917-639X  CODEN： KKGIE2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 強磁性をともなった奇妙なギャップ型秩序を示すBaIrO₃の単結晶試料を作製し,磁化測定,電気抵抗測定,電圧-電流特性測定を常圧と圧力下で行った。試料の作製はフラックス法によって行った。磁化測定は,1kOeの磁場を用いてSQUID磁化測定装置を用いて行った。電気抵抗測定は直流4端子法によって行った。電圧-電流特性測定には,ジュール発熱の寄与を抑えるためにパルス電流源を用いた。実験の結果,圧力がBaIrO₃の電気抵抗に劇的な変化をもたらすことを見出した。電気抵抗は圧力増加にともなって増大し,特に120K以下の金属的伝導領域は1GPa以上で完全に消失した。BaIrO₃の180K転移に対して,モット絶縁体-電荷移動型絶縁体転移モデルを提案した。

シソーラス用語： 相関 ,  *酸化物 ,  *バリウム化合物 ,  *イリジウム化合物 ,  *Mott転移 ,  圧力効果 ,  電荷移動 ,  強磁性 ,  単結晶 ,  磁化 ,  電気抵抗 ,  電流電圧特性 ,  フラックス法 ,  磁場 ,  SQUID ,  抵抗加熱 ,  パルス ,  電流

分類 (2件)： 金属-絶縁体転移  (BM02110T) ,  酸化物の結晶成長  (BK13050I)

引用文献 (25件)：

• [1] E. Dagotto: Science, 309, 257 (2005) and references therein.
• [2] T. Siegrist, B.L. Chamberland: J. Less-Common Met., 170, 93 (1991).
• [3] B.L. Chamberland: J. Less-Common Met., 171, 377 (1991).
• [4] R. Lindsay, W. Strange, B.L. Chamberland, R.O. Moyer, Jr: Solid State Commun., 86, 759 (1993).
• [5] G. Cao, J.E. Crow, R.P. Guertin, P.F. Henning, C.C. Homes, M. Strongin, D.N. Basov, E. Lochner: Solid State Commun., 113, 657 (2000).

タイトルに関連する用語 (4件)： 強相関酸化物 ,  モット絶縁体 ,  電荷移動型絶縁体 ,  圧力効果