抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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カイコのゲノム情報により,アセチルCoAからファルネシルピロリン酸に至る幼若ホルモン(JH)生合成前期経路(メバロン酸経路)の酵素遺伝子全てを同定し,cDNAを単離した。各酵素に対応する遺伝子は基本的に一種であったが,例外的にフアルネシルピロリン酸シンターゼ遺伝子(FPPS)は3種類存在していた。ヒトやショウジョウバエでは一種類しか存在せず,これはカイコゲノムに特徴的であった。FPPSとホスホメバロン酸キナーゼ(MevPK)以外の前期経路酵素遺伝子は,いずれもアラタ体で強く発現していた。これはアラタ体がJH合成に特化した器官であることを示していた。FPPSのうち,FPPS2とFPPS3はアラタ体でほぼ特異的に発現しており,FPPS2は発現量も高く,JH合成に関わる主要なFPPSと推定された。通常の昆虫は一種類のJHしかないが,カイコなど鱗翅目では複数種類のJHがあり,関連が注目される。前期経路酵素遺伝子の発現レベルは,5齢幼虫初期のJH合成活性が低下する時期に,低下した。一方,JH合成活性が完全に停止する5齢中期から蛹中期にかけて,どの前期経路酵素遺伝子も多少発現していた。